Amazon(AWS)の新サービス「AWS Import/Export」


Amazonのクラウドサービスにデータをアップロードする際、例えばそのデータが1テラバイトなど非常に大きな場合は、いくらブロードバンドが普及したからといってもアップロードにはかなりの時間を要します。

そんな時に「HDDごとデータを送ってしまおう」という選択肢がこれ。

アマゾンのクラウドサービス、顧客の大容量データをHDDで荷受け:ニュース – CNET Japan

想定している利用用途としては、S3へのデータ移行時、バックアップ、素材の受け渡しや災害復旧時など。他、科学実験で収集したデータにもニーズがあるとみているようです(科学分野の方々は定期的に、個別の実験からテラバイト単位のデータを作成しているそうな)

価格は1台当たり80ドルの他、データのロード時間1時間あたり(端数切り上げ)2.49ドル。具体的に料金計算をしたい人向けに計算機も用意されているので、コスト比較してみたい人はどうぞ。


大容量データは直接送ったほうが確かに楽だ


流通系にもノウハウを持つAmazonならではのアイデアなんでしょうかね。

日本ではアメリカや欧州(本サービスの提供予定地域)よりかは回線スピードがあり、アップロード時間あたりでの従量課金という慣習も無いので、そこまでの需要は無いかもしれませんが、研究データやメディアファイルをまとめてアップロードしたり受け渡したりする機会の多い人だと、とりあえず「あったら便利」レベルのニーズはありそうです。

私も仕事柄GB単位のファイルを扱うことが多いので、私の場合で考えると、そもそも受け渡しは直接授受のパターンが多いんですよね。数10メガ単位ならオンラインストレージも使いますが、GBを超えるとアップロードも時間かかりますし、何より企業内LANはそこまで速度がでない。さらに、これが数10ギガとかテラバイトとかの単位になってにそれをストレージにアップしなきゃならんとなったら・・・『HDDに入れて送ったら高速接続でアップロードしてくれる』なんてサービスがあったら、確かに検討したい気もします。


日本でやるなら・・・


とはいえ、日本で展開するとしたら「セキュリティ」をクリアすることが肝要ですかね。Amazonではデータを取り扱う人に対しては身辺調査も徹底してますといっているようですが、やろうと思えばデータをコピーできる環境にいるわけで。神経質(?)な日本の企業がそれを許容するためには、それなりの契約条件(特に秘密保持の条項について)が必要となりそうです。

現状は『大容量のデータをストレージにアップしなければならない』となっても、まだまだ「専用線でストレージにつなぎたい(予算ないけど)」とか、「セキュリティを保ったまま、インターネット経由でアップする方法を考えてほしい(僕はノーアイデアだけど)」とか、データなんだから回線使うのが当たり前でしょ?という考え方が主流だと感じます。

とはいえ、端末の高性能化とメディアのリッチ化に伴い、保管するデータ容量が増え続けているのもこれまた事実。全てをネット上でやり取りするというコンセプトには基本的に賛成ですが、その根幹を支えるデータについては、今回のAmazonのようなアプローチも重要だと思います。